Mr.Children/Split The Difference [DVD]
DVDのリリースなどはありましたが、しばらく表立った活動の無かったMr.Children。
そんな中で発表されたのがこのドキュメンタリー映画です。
(もっともこのライブ自体は今年の3月〜4月に行われたのですが)
全く予想もしなかった展開のうえ「映画にするほどのものなのか?」という思いもあって
興味がありつつも公開当時は観に行きませんでした。
DVD化を知ってもいまいちそそられなかったのですが、思い切って購入。
まず、収録されている曲に誰もが知っているようなメジャーな曲は少ししかありません。
彼らが演奏したい曲を演奏したい形で披露したという楽曲はリリース当時とは幾分違ったアレンジが施され、
"過去の曲"とは到底言えないような可能性の大きさを見せてくれます。
注目すべきは「横断歩道を渡る人たち」「Another Mind」あたりでしょうか。圧巻です。
特にオープニングからの「NOT FOUND」への入りは鳥肌もの。
また「ファスナー」ではスガシカオ、「虜」ではSalyuとの協演もあり、これも必見。
通常のライブDVDの場合、途中途中にドキュメンタリー映像があったりすると
そこで興奮が途切れてしまうことが多いのですが、そんなこともなく最後まで夢中で観れました。
常に第一線を走り続ける、まさに日本を代表するアーティストの1組であるMr.Children。
それ故、あまりにも偉大な存在として見られたり、また一部の人からはそれを快く思われないといったこともあると思います。
しかしここに映っているのは、ライブハウスで活動しているまだ駆け出しのミュージシャンと全く同じ、
純粋に、ひたむきに音楽と向き合い音楽を楽しんでいる彼らの姿です。
そんな姿を見ていると、まだまだMr.Childrenには期待してしまいますね。
ライブ音源を収録したCDまで付いているのは嬉しい限りです。
長々と書きましたが、まさにMr.Childrenが好き、さらには音楽が好きな方達には十分楽しめる作品ではないでしょうか。
ですが一歩踏み込んだ音楽にまでは興味がない、Mr.Childrenは有名な曲しか知らない、といった方には退屈かもしれません。
あと一つ言うとすれば何故大半がモノクロなのか…?
ともあれ大満足の☆5つです。
バンドスコア ラルクアンシエル/ヘヴンリー
全体的に静かな曲が多めで、いまのラルクが好きという人にはあまりお勧めできませんが個人的には耳障りにならない曲が多めでお気に入りです。全体的にイメージが「しっとり」とした感じでしょうか。
いまのラルクのようなパンクな曲はあまり入ってません。
天安門【字幕版】 [VHS]
天安門事件とは一体何だったのか?この疑問を突き詰めようという目的で丹念に取材を積み重ねて作り上げたドキュメンタリー映画です。ですから、あの事件は政府による市民弾圧であったという単純明快な答を最初から設定してそれを目指して制作したわけではなく、綿密な取材の末に浮かび上がった<知られざる事実>をも包み隠さず描いています。
例えば天安門事件で弾圧され地下へともぐった学生グループには民主化という高い理想を目指した闘志たちというイメージがまとわりついていましたが、この映画では彼らの闘争が計画の甘い、行き当たりばったりのアマチュア闘争だったということが赤裸々に描かれています。ですから取材に応じた学生たちが出来上がった映画に驚き、そして激しく憤ったといういわくつきの映画でもあります。
長尺の作品ですが、決して冗漫ではなく、濃密な内容には圧倒されます。