AV黄金時代 5000人抱いた伝説男優の告白 (文庫ぎんが堂)
もちろん体験人数ではない。
心象風景とか、やって来たこととか…。
余談で恐縮ながら筆者(私)は著者(太賀麻郎)より四歳若いんで大丈夫…とか思ってたら甘かった。
私も薄すぎるんだが、当時、アダルティー業界と無縁ではなかった事を今思い出した。
というのも…当時、古本屋修行をコック修行の合間にしていて、オイラの古本のF師匠が地元の古本業界の当時のリーダー的存在で、その時に仕入れて来た下火になったビニール本(ギャラでもあった)に値段を付けてたら、大阪のビニ本の相場がオイラの付けた相場になって苦笑ってしまった事を思い出した。
話はそれたが、かなり共感出来た部分があった。
私も現役のコック当時、親の七光に苦しんだ時期があり、著者も
『父親が見せたり与えられた世界を自分の考えで考えて、開拓して行った』
という感じがして、生い立ちや立場や土俵は違うものの共鳴する部分が余りにも多かった。
著者は結果そうなっただけで、身体を合わせた数の多い少ないではない。
一度セックスしただけで、大半の男女は理解出来るか?。
答えはイエスでもあるしノーでもある。
逆に何度も長い間愛し合って来た恋人や夫婦同士にも同じ事が言えるだろう。
AV業界といいながら、一般に当てはめる事も可能なエピソードの数々。
誰かをわかろうなんて思ってはいけない。
だって、なにがあってもその憧れの人にはなれないけれど、その人から与えられた事を自分なりに吸収して解釈すればいいだけ…。
私にとっての太賀麻郎は、それまでは『テクニック導師』だった。
だが、この本を読んで、よりひとりの身近な人間だと感じる新鮮さや発見があって、読後感は想像以上に爽やかに思えた。
村西とおるの閻魔帳 ―「人生は喜ばせごっこ」でございます。
濃い内容である。
ブログ掲載時から愛読していたので、単行本化されて即購入した。
全文では無く一部抜けてるのが残念だが、それでも面白い。
自らの体験談による観念論を排除した論は襟を正したくなる内容が散りばめられている。
素晴らしい人生論である。
重ね重ねブログを全文掲載して欲しかった。
採用されなかったブログにも名文が多いのだ。
続編を期待する。
村西とおるのコワ〜いAV撮影現場の話 (宝島SUGOI文庫)
わたしが18歳の若者なら〜
間違いなく業界に飛び込んでいたでしょうね。
女性は好きだし、製作の喜びも味わえる。
わたしの知らない世界をのぞき見たような感覚を味わえる。
色んな世界があるのを実感させられました。
ごちそうさまでした。