スターの恋人 DVD-BOXI
テレビを観てハマったという友人に勧められてレンタル開始と同時に週末に2枚ずつ借りました。元々韓流ドラマでジウ姫出演なら“間違いない”と絶対的信頼を寄せている私も例外なく、どっぷりハマりました。ジウ姫扮するイ・マリにすっかり感情移入してしまった私は、自分がチョルスに言われているかのように涙が止まりません。どうしてジウ姫はあんなに可愛くて愛おしい女性をリアルに演じられるのでしょう。相手役の男性達がジウ姫を愛おしくてたまらないと本気で思っているように見えて仕方ありません。スタイルの良いジウ姫がまとうファッションも楽しみの一つです。完結編は私の大好きなハッピーエンドで温かな気持ちが広がります。
DVDプレーヤーが壊れると思うくらい何度もリピートして観ました。こんなに余韻の残るドラマは久しぶりです。韓流スターの方は声の素敵な方が多いですが、ユ・ジテさんの深く低い声で優しく「大丈夫、ん?」と言われたらたまりません。照れ笑いのしぐさも素敵です。サントラも購入しました。条件反射で名場面が浮かびます。
スターの恋人 DVD-BOXII
表面上は、スター女優と大学の非常勤講師という住む世界の違う男女のラブストーリー。それだけで見ると、ドラマの設定は取り立てて珍しくはないし、だれもが予想するような展開になっていくだけ。つまらなくはないけれど、これといった見所もない。ラブストーリーといっても、ヒロインのマリは終始、チョルスを信じ続けているのだが、チョルスの方がすぐに怒って、くっついたり離れたりするだけ。30歳すぎて何やってんだこいつはって感じ。しかし、ドラマはそんな単純なものではなく、幼い頃に両親を事故で亡くして愛を知らずに育ち、スターになったのはいいけれど、スターであるがゆえに愛をえられない女性と、両親に捨てられて、やはり愛を知らずに育ち、それゆえ人の心の中にどうしてもあと一歩を踏み出せない、あるいは踏み込ませない不器用な男性の恋物語である。そう思って見ると、ドラマは違って見えてくる。また、冒頭、おとぎ話のように始まるけれど、最終話も実はおとぎ話になぞらえてある。そう、このドラマは大人のための童話なのだ。それが好きかどうかは人それぞれだけれど。
このドラマを見ると、チェ・ジウはやはりメロドラマがよく似合うなと思える。可愛く演じるべきところはとことん可愛くて、20代のころと変わらない。スターの役だから華麗な姿も見られるし、ファンなら十分に満足できる。泣けばいいと思っているなどと書いている人がいたが、それは演出や脚本のせい。チェ・ジウは愛に飢えている、まっすぐな女性をよく演じている。シナリオも「冬ソナ」にようなつっこみどころはほとんどなく、人物の細かな感情の動きをよく表している。「天国の階段」のような派手さはないけれど、ちゃんとしたハッピーエンドだし、メロドラマとしての完成度は高い。とくに2度見ると、ドラマの良さがわかる。個人的には、チェ・ジウ主演のドラマではいちばんのお気に入りとなった。
なお、今回はレンタル需要がなかったのか、最初からスリムなボックスセットになっていて場所をとらないから、コレクターとしてはうれしい。しかし、特典ディスクのうちメイキングが物語の序盤だけなのが残念だった。
「冬の輪舞」オリジナル・サウンドトラック
いままでも劇伴のクレジットで何度も見かけていたお名前ですが、『仮面ライダーW(ダブル)』で中川幸太郎さんの音楽が強烈に気になり始め、2005年放送のこの昼帯ドラマも担当されていたと知って飛んできました。
やはり数々のヒーロードラマを手がけておられるだけのことはある、スリリングな振幅を持ったキレのいい音楽集です。
08年のNHK朝ドラマ『瞳』のOPテーマでトロンボーンを聞かせてくれた中山英二郎さんが弟さんだというのもこの盤を聴いて初めて知りました。今作でも、たっぷりとした柔らか味のある、かつ逞しい音色で、特にM−05『恐悸が薫る』、M−07『秘めた夢』など、ややグルーミー寄りのチューンを彩ってくれています。
トロンボーンに限らず、管楽器には独特の温もり感があり、ピアノやストリングスの怜悧な音と好対照にしてナイスマッチですね。
人間の“息づかい”が音になるからでしょうか。
ジャケにノーツ的なものが何もないのがちょっと淋しかったので★ひとつ減、です。
シューベルト:世俗合唱曲全集
タイトルのごとく世俗合唱曲全集は多くの一般合唱曲(所謂宗教曲でない)からなるけれど、多くの教会音楽(宗教曲)をも含んでいます。(例えば、詩篇23編など、聖書から題材を得ている。) このようにすべての声楽曲が網羅されたものは知るところが無く、まとめて手に入るという事はまことに素晴しいのひとことであります。 CDが7枚とに分類され、それぞれに<無常、愛募、永遠、雄偉、自然、祝祭、歓楽>と付けられて、これまた小憎い。 輸入版ではあるけれど、ライナーノートも歌詞も日本語に訳されており(分厚い!)、頼り甲斐もあってなかなか重厚であります。いまだ聞いた事の無い曲にまでも、思いを走らせる。聞き逃しては勿体無いと思わせてくれます。合唱人(女声、男声、混声)はもちろん、アンサンブル(少人数)、リートの好きな方にもお勧めです。 (注:礼典に使用される歌詞を含むもの、ソリストの為の作品は収録されていません。タイトル通りかぁ!! (^_^;)アハハ )