おざなりダンジョンTACTICS 1 (CR COMICS)
表紙裏の、時間についての作者コメントは必見です。
あとでも書きましたが、若干、コメディ要素は減ってます。
シナリオ消化優先で、ゆとりは削られたようです。
説明すら時間が惜しいという感覚で話が進んでいきます。
完結を目指してくれたらいいので、応援します。
さて、下記、出来うる限りネタバレを避けて、
読後感だけを、Amazonのレビューにてお伝えしようと思います。
画力の"衰え"と"乱れ"はコマ単位で、確かにあるような気がします。
が、おざなりダンジョン、なりゆきダンジョン、なおざりダンジョンの読者なら、
画力の先にある何かが見えると思います。
画力に頼っただけの脆弱なシナリオを叩き潰せるだけの何か力強いものが、
1巻という短さの中に、片鱗として輝いているように思います。未来を感じます。
戦艦エスプレッソの豪快なデザインが作品を無骨な剣のようにしていて、
作画の乱れを気にせず読める、シナリオの勢い、タクティクスという名の意味、
そんな複雑なシナリオを、まとめようとしている気概を感じます。
何とか完結してほしい。
おざなりダンジョンのときのように完全な形で完結してほしい。
買い支える気なので、全ての関係者は何とかしてください。お願いします。
僕の記憶に間違いがなければ、確かジャイブは、
バットマンの翻訳本の出版も、"勇気を持って"行っていたはずです。
ジャイブは知る限り、確かに文化を守っていると思います。
新しい出版に対して、くだらない体裁だけを守ろうという、
守旧の愚衆に対する鉄槌としての物語の完結を切に願います。
と、理想みたいなの書いてみましたけど、
なんかね、旧おざなりダンジョンと違って、シリアスなの('・ω・`)面白いけど。
そこに違和感を感じる人がいるような気もするけど、完結編として期待したいのですよ。
でも、1話を読んだとき、どこかで僕が書いた違和感、
「モカが"組織"の長なんて、違和感を感じる」に対する明確な答えは作品中にあり、
今までのシリーズの全てを超える期待感はあるんですよ。可能性というか。
なおざりは何とか完結していましたし、おざなりは完璧に完結してました。
でも、なりゆきの悲劇だけは、避けてていただきたいものだと、何度も願います。
おざなりダンジョンTACTICS③ (CR コミックス)
1巻2巻が、おざなりダンジョン「タクティクス編」としての「ゴンドワナ・ローレシア・バンデットカフェの三つ巴」が続いているのであれば、
3巻は待望の番外編ですね!全盛期のおざなりに近いテンションですね!
絵が心なしか安定してきている気がします。タクティクス1巻のときは線が不安定な気もしていたのですが。
旧おざなりダンジョンでは、こうした、本編とリンクしつつも大筋のシナリオに直列していない話がたくさんあって楽しかったので、今回の3巻はとても嬉しいです。内容については、まだ読んでいない人のため、例によって省略しますが、ラストの方の222ページと223ページの〆のセリフを見て、「今回も読んでよかったなぁ!」「モカのように生きたいなぁ!」と強く思いました。
今回の話はよくある「〜〜宇宙」ネタなので、途中まで読めば、すぐに展開が読めるとは思うのですが、ラスト直前の展開の数ページも、番外編のお祭りとして、長年の読者は絶対に喜ぶと思います。また、その他としては、ほんの僅かなシーンで、キーパーソンである「例の盾」の人の近況も少しわかってしまい、寂しいのか、悲しいのか、いずれ来る物語の終わりで、懐かしの初動キャラである彼女はでてこないのかもしれない……、と思うところもありました。
番外編としても、本編へのリンクとしても、最終ページのギリギリまで盛り上がる、十二分に楽しめる巻でした。続刊を期待して行きたいと思います。
追記
タクティクス3巻があまりに楽しかったので、レビューを書いた後、改めて、旧おざなりダンジョンからのすべての巻を買い直しました。これで我が家のおざなりダンジョンは4セット目になります。CRコミックス化されたときは既に3セット持っていたので、さすがに新版はスルーしたのですが、タクティクスという完結編を前にして、最終版とも言えるCR版の旧おざなりダンジョンも欲しくなってしまいました。数あるファンタジー漫画の中でも、最も個性的な漫画の1つとして大好きです。タクティクス3巻が今日届いて何度も見直しましたけど、やっぱり面白いですね。
おざなりダンジョンTACTICS② (CR COMICS)
こやまワールドのダンジョンシリーズの全てのキャラが勢揃いの今シリーズ。今回はファルコ、アズサ、エルザに加え、転身を遂げたあの人と、「おざなり」でおなじみのキャラが続々登場。とうとうエンドマークをつける気になったのか?と期待大のシリーズです。